【大阪ヒルトンプラザ店】時計の中の小さなお月様ニュース

2024.12.19

大阪ヒルトンプラザ店

時計の文字盤上には様々な幾何学模様の加工や、パーツが緻密に配置されているのがおわかりいただけることでしょう。

もし、その文字盤に特徴的な形の窓があって、小さな“お月様”が覗いているとするならば、その時計には「ムーンフェイズ」という機構が搭載されていると思います。

ムーンフェイズとは“月相”を意味し、見上げた夜空に見える月のカタチを表してくれています。

一日おきに時計周りにディスクが回転し、両サイドに見える円形の縁と重なることで、月の満ち欠けを表しているのです。つまり、窓の真ん中に月があればその夜は“満月”となります。

回転とともにやがて月は隠れてしまうのですが、その反対側から新たな月が登場するという仕組みです。

ムーンフェイズ機構は機械式時計における7大発明の一つとしても数えられ、天才時計師アブラアン・ルイ・ブレゲによって18世紀に発明されたと言われています。

月の引力によって潮の満ち引きに影響が出るため、特に航海士や漁業関係者にとっては月相を知ることはとても重要なことでした。

現代においてはほとんど必要とされることもなくなり、装飾のような趣が強いのですが、実はこの小さな機構にも各ブランドのこだわりがとても感じられ、それはまるで小説の中の挿絵のように、無機質な中に彩りや華を添えてくれるのです。

弊社の取り扱う「グラスヒュッテ・オリジナル」には美しいお月様を備えた時計がいくつもあります。なかでも 2023年に刷新された“セネタ・エクセレンス・ムーンフェイズ”は従来モデルに比べて、カラーやトーンを馴染ませながら、手作業によって立体感を演出したアイスグレーの文字盤をブルースティールの針が巡ります。そして10時位置には例の小窓があり、丁寧に磨き上げられたお月様が顔をのぞかせてくれるのです。