有名な生産地というのは、その地の利を生かして産業が発展していることがほどんどだと思います。
コーヒーならタンザニアのキリマンジャロやジャマイカのブルーマウンテンが有名で、
それらは独特の風土で栽培され、独自の製法で生産されるため、異なる味わいが生まれるのです。
では、なぜ時計産業はスイスで発展したのでしょうか。
「きれいな水」
不純物の少ない水は、部品洗浄や研磨時のリスクを軽減させます。
時計製造に必要不可欠な資源です。
「温度」
降水量が少なく穏やかな気候で、温度差も少ないです。
時計は、温度や湿度の変化に弱いので、理想の地とも言えるでしょう。
「永世中立国」
ドイツ・アメリカ・イギリスなどでも時計の製造はさかんに行われていましたが、
戦中は軍事用品の製造が中心となっていきました。
スイスは永世中立国なので、敵味方関係なく軍事用の時計を輸出していました。
技術を絶やさず作り続け、伝統を守り抜いたことが後世へ受け継がれたのです。
これらの歴史や自然資源の豊かさから、スイスの時計産業は群を抜いて発展してきたのです。
スイス国内の産業における時計産業の割合は、化学・製薬産業、機械産業に続き3番目に位置する輸出産業です。
2023年のデータのよると、スイス国内では約6万5千人が時計産業に従事していて、
およそ267億フランの売上高は国内総生産の4%に相当するものです。
スイスの時計産業は4世紀以上にわたり、技術革新と伝統を受け継いできたことで、
世界市場のトップの地位を維持しています。
SWISS MADEにおける品質の保証は、今後も最良の選択の基本となるでしょう。
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