vol.32 銀座で朝ごはん
贅沢な朝ごはんで秋をはじめる
日新堂の近くにある名店や街の魅力をお伝えしたい、そんな想いから生まれた『日新堂マガジン』。喜ばれる手土産やおいしいカフェ、そして街の歴史やちょっとしたトリビアまで、日新堂のお客さまが愉しめる街案内をお届けいたします。
第32回目は、パン愛好家を虜にする食パン専門店の朝ごはんを紹介します。
カフェで味わう焼きたて食パンのおいしさ
朝の銀座を愉しむならば、食パン専門店での朝ごはんはいかがですか。朝早くから焼きたてパンの香りが立ち上る、銀座一丁目の食パン専門店『セントル ザ・ベーカリー銀座』。2013年にオープンした店は、高級食パン専門店の先駆けとして注目を集め、十年が経つ今なお行列のできる人気店です。セントル ザ・ベーカリーが手掛けているのは、国産小麦の角食パン、北米産小麦のプルマン、山型のイギリスパン、と小麦粉の産地や特徴を厳選した三種類の食パン。職人が手間と時間を惜しまずに、一本一本丁寧に焼き上げた食パンを店併設カフェでもいただくことができます。食べ比べセットから二十種類ほどあるサンドイッチまで、食パンを主役したメニューをカフェで展開しています。
北欧デンマーク家具の代名詞、フリッツ・ハンセンのインテリアで統一されたカフェ。温かみのある開放的な空間では、友人や家族とにぎやかに、ひとりでのんびりと、さまざまなスタイルでおいしいひとときを愉しめる。
料理をつくっている姿も愉しめるオープンキッチン。オリジナルのブレンドコーヒーや北海道・美瑛放牧酪農場の牛乳、国産のリンゴジュース、マリアージュ・フレールの紅茶など、パンと合わせるドリンクにもこだわっている。
人気メニュー「食パン食べ比べ」で使うトースターがずらりと並ぶ。十種類もの高級トースターを試せるのがうれしい。
ふるふるフレンチトーストの贅沢朝ごはん
カフェのモーニングは、朝九時から十時半まで愉しむことができます。五種類のモーニングメニューのなかでも一番人気は、プルマンで手掛けたフレンチトースト。厚切りのパンをアパレイユ(卵液)に漬けこみ焼き上げたフレンチトーストは、濃厚なコクと甘み、そしてふんわりとろとろの食感が後を引くおいしさです。柔らかな食感のためには、パン全体に細かく切れ目を入れて、アパレイユに一晩以上漬けておくそう。またアパレイユには牛乳ではなく生クリームを使って濃厚な味わいに仕立てています。フレンチトーストとあわせたいのは、パンの風味を引き立てるすきっとした風味のブレンドコーヒーです。注文ごとに一杯ずつ豆を挽いて淹れてくれるのもうれしい。
ようやく朝夕は涼しく過ごしやすくなってきました。銀座の朝ごはんで愉しい秋をはじめてください。
モーニングはもちろん、終日いただけるフレンチトースト。クラムだけではなくパンの耳であるクラストまで、とても柔らかい。最近ではモーニングお目当てに、韓国の若いカップルや中東の家族連れなど海外ゲストたちが朝から並ぶそう。ハーフサイズも用意。 フレンチトースト・ドリンク付き/1,980円(モーニング価格)
セントル ザ・ベーカリー銀座の角食パン。北海道産の小麦ゆめちからを使用。湯種・液種で作った食パンは、焼かずにそのまま食べるのがおすすめ。しっとりした食感に甘さがほんのりと広がる。角食パン/1,080円
明るいカフェの奥には、エッジの効いたデザイン空間も。フリッツ・ハンセンのインテリアやルイス・ポールセンの照明を愛でながらパンタイムを。
掲載情報は2023年7月のものとなります。料金は税込です。
■DATA■
セントル ザ・ベーカリー銀座
住所 東京都中央区銀座1-2-1
電話番号 03-3567-3106
営業時間 9:00~19:00(*モーニングは9:00~10:30)食パンの販売は10:00~19:00(売り切れまで)
休日 火
営業時間・定休日は状況にあわせて急な変更も。お出掛けの際はWebやお電話などにてご確認を。
セントル ザ・ベーカリー銀座