vol.28 銀座で一杯
銀座の穴場で昼下がりの一杯を
日新堂の近くにある名店や街の魅力をお伝えしたい、そんな想いから生まれた『日新堂マガジン』。喜ばれる手土産やおいしいカフェ、そして街の歴史やちょっとしたトリビアまで、日新堂のお客さまが愉しめる街案内をお届けいたします。
第26回目は、日本のクラフトビールやナチュラルワインが愉しめる店にご案内します。
今、注目のビールやワインを味わえる
“乾杯”の声がようやく街に戻ってきました。お馴染みの一杯ではじめるのもいいけれど、今注目の個性豊かな日本のクラフトビールやナチュラルワインを銀座で愉しんでみませんか。ここ十数年、日本各地にはいくつものブルワリー(醸造所)が生まれ、ブルワー(ビール職人)のこだわりや風土の味を詰め込んだ多彩なクラフトビールが登場しています。そして国産クラフトビールの一歩先をいく日本のナチュラルワインは、世界に認められる存在となり、ますますその市場は活気づいています。銀座六丁目の「麦酒屋るぷりん」は、店主が惚れ込んだ国産クラフトビールやナチュラルワインを愉しめるお店です。常時6タップ(6種類の樽生)のクラフトビールや厳選したナチュラルワインなどが揃っています。
タップ(樽生)だけでなくボトルのクラフトビールも取り揃えている。反射炉ビア(静岡県)とココ・ファーム・ワイナリー(栃木県)を、店主が繋いだことで誕生したクラフトビール「ファーム・葡萄・セゾン」は、ワインのマール(しぼり粕)酵母で醸していて華やかな香りと葡萄由来の心地よい渋味が持ち味。アルコール度数が低く軽やかな飲み口。3,900円
化学肥料や除草剤をつかわない自家畑の葡萄で野生酵母によるワインづくりをおこなう、国産ナチュラルワインの草分け、ココ・ファーム・ワイナリーの「2020甲州F.O.S.」。白ワイン用の葡萄品種・甲州種を果皮や種と一緒に醗酵させた、複雑なアロマと繊細な渋みをもったオレンジワイン。グラスワイン/1400円
気軽なバー使いから本格的な料理まで
国産のクラフトビールやナチュラルワインにこだわるのは、農や食の生産者を応援したい、日本のおいしいモノを銀座から発信したい、との想いから。店主みずから各地のブルワリーやワイナリーへ足を運び、造り手の想いや風土に触れることを大事にしているそうです。さて麦酒屋るぷりんを訪れたならば、まずはタップのクラフトビールで喉を潤したい。メニューはシンプルに銘柄だけが記されているので、味の好みを伝えて店主に選んでもらうのもおすすめです。また軽いおつまみからシビエの炭火焼まで料理も充実しています。ほぼ15時から開いているので、昼下がりや夕暮れにふらりと立ち寄るのもいい。ひとりで気軽に嗜むのも、大勢でわいわい盛り上がるのも、どちらも愉しめる銀座の穴場です。
ワインをドライフィグがたっぷり入った「イチジクバター」とあわせて。イチジクバター/1,400円
どこか懐かしい気分になるシックで温かみのある空間。店内設計や内装を手掛けたのは、アーティストの平松麻さん。平松さんのアートもインテリのひとつに。
クラフトビールやナチュラルワインはもちろん、棚には国産クラフトジンやイチローズモルトなど、心惹かれる珍しいお酒がスタンバイ。また寺田本家や月の井酒造店などのこだわりの日本酒も揃う。本格的な料理を手掛ける姉妹店「炭火屋るぷりん」も階下にスタンバイ。ビールやワインはグラス1,100円~。
掲載情報は2023年3月のものとなります。料金は税込です。
■DATA■
麦酒屋るぷりん
住所 東京都中央区銀座6-7-7
電話番号 03-6228-5728
営業時間 火曜17:00~23:00、水~金曜15:00~23:00、土日曜・祝日15:00~22:00
定休日 月曜日
営業時間・定休日は状況にあわせて急な変更も。お出掛けの際はWebやお電話などにてご確認を。
麦酒屋るぷりん