vol.19 銀座でひとやすみ

三時のおやつに文明堂カフェのかき氷を

日新堂の近くにある名店や街の魅力をお伝えしたい、そんな想いから生まれた『日新堂マガジン』。喜ばれる手土産やおいしいカフェ、そして街の歴史やちょっとしたトリビアまで、日新堂のお客さまが愉しめる街案内をお届けいたします。
第19回目は、冷たいかき氷を愉しめる老舗のカフェへとご案内します。










歌舞伎座そばにたたずむ老舗のカフェ

江戸時代からひとびとを楽しませてきた歌舞伎。贔屓役者を目当てに、娯楽好きの江戸っ子は芝居小屋へと朝から繰り出したものです。江戸三座で知られる幕府公認の森田座は、歌舞伎座とほぼ同じ場所で興行していたそう。長きにわたって銀座には芝居町の伝統が受け継がれています。いまや銀座のランドマークである歌舞伎座のおとなりに、昭和31(1951)年より店を構えるのが文明堂東銀座店です。明治33(1900)年に創業した文明堂は、カステラで知られる老舗菓子屋。高級菓子だったカステラを親しみやすい庶民菓子へと世に広めてきました。今ではカステラをはじめとして、さまざまな和洋菓子を展開。東銀座店のようにカフェを併設する店も多く、カフェならではのオリジナルメニューを愉しむことができます。



愛知県西尾市の茶園が手掛けた極上抹茶をつかった「抹茶あずき」。文明堂の銘菓・三笠山に挟んでいる自家製あんを添えて。香ばしいほうじ茶の「ほうじ茶あずき」や甘夏のシロップ漬けをつかった「あまなつみかん」のかき氷も。8月末までの限定メニュー。1,200円









文明堂のどやらき「三笠山」の生地でつくるパンケーキ。特製のあんとメープルシロップをかけて。1,800円(ドリンク付き) Photo by ©Bunmeido













三時のおやつは氷菓子でひと涼みを

太陽が照りつける夏の盛りに、文明堂カフェ東銀座店でいただきたいのは純氷のかき氷です。小ぶりな器にふんわり盛られたかき氷は見ているだけで涼し気な気分に。三種類ありますが、おすすめは爽やかさが薫る「抹茶あずき」。濃い目にたてた抹茶に自家製あんを添えて、練乳をたっぷりとまわしかけたクラシカルなかき氷です。不純物を取り除き時間をかけて凍らせた純氷をふわふわに削ったかき氷は、軽やかなくちどけが特徴。抹茶のほろ苦さをなめらかなあんや濃厚な練乳の甘さが受けとめる氷菓子は、その冷たさで頭がキーンとなろうとも匙がとまりません。ほかにも三笠山の生地を取り入れたパンケーキやカステラフルーツサンドなどの文明堂ならではのデザートがスタンバイ。あの有名なCMソングにならって、三時のおやつに文明堂カフェでひと涼みはいかがでしょうか。



壁一面の窓から明るい陽射しがふりそそぐカフェ。歌舞伎見物のひとはもちろん、近隣の会社員や銀座に買い物にきたマダムまで、さまざまなひとで賑わう。









手土産にふさわしい高級カステラや人気の和洋菓子が並ぶ文明堂東銀座店。季節限定の凍らせてもおいしいカステラも! Photo by ©Bunmeido









掲載情報は2022年7月のものとなります。価格は税込みです。

■DATA■
文明堂カフェ東銀座店
住所      東京都中央区銀座4‐13‐11
電話番号    03-3545-0006
営業時間    10:00~19:00(L.O 18:30)

営業時間・定休日は状況にあわせて急な変更も。お出掛けの際はHPやお電話などにてご確認を。
文明堂