vol.17 銀座で手土産
銀座の茶舗で新茶のご一服
日新堂の近くにある名店や街の魅力をお伝えしたい、そんな想いから生まれた『日新堂マガジン』。喜ばれる手土産やおいしいカフェ、そして街の歴史やちょっとしたトリビアまで、日新堂のお客さまが愉しめる街案内をお届けいたします。
第17回目は、新茶のおいしさを愉しめるお店へとご案内します。
洒落た茶舗でクセになる茶にであう
洒落たビルが並ぶ銀座の通りに、ふんわり優しいお茶の香りが漂います。香りの先にあるのは、日本茶ショップの「茶・銀座」です。モダンな茶舗を運営するのは、昭和六(1931)年に築地で創業したうおがし銘茶。静岡で深蒸し茶製法の第一人者と出会ったうおがし銘茶・初代は、コクと旨味のある茶の味に感銘をうけて、築地で深蒸し茶を売り始めます。すると築地で仕入れをする料亭がこぞって買い求める人気の商品へ。うおがし銘茶の深蒸し茶は、築地から日本全国へと広がっていきました。今では、契約農家とともに茶の栽培を手掛け、茶葉のブレンドも自社でおこなっています。茶樹を大きく育てる「芽重型(かじゅうがた)」で、一年に一度だけ茶摘みをする「一作茶(いっさくちゃ)」にこだわり、もう一杯飲みたいクセになるお茶をつくっています。
うおがし銘茶の当代が茶葉のブレンドを手掛けている。香り蒸し製法(元祖・深蒸し製法)による煎茶は、「きいろ、きんいろ」と呼ぶ美しい水色とコクと旨味のある味わいで人気。「茶・銀座」では、お茶の時間を愉しめる茶器なども扱っている。
お茶をおいしく淹れるにはヤカンで沸かしたお湯を使うこと。まず湯冷ましにいれて、それを急須へ。急須から湯冷ましに注ぎ茶碗へいれる。茶葉はスプーン一杯程度で。 Photo by © UOGASHI-MEICHA.
「茶・銀座」では、煎茶、番茶、ほうじ茶、釜炒り茶、紅茶、また無農薬で栽培した自然製法茶、など常時三十種類ほどを取り扱っている。茶選びや淹れ方などは、茶に通じているスタッフに気軽に相談を。
季節の歓び、新茶を味わって
四月中旬から五月下旬にかけては新茶の季節です。「茶・銀座」には、試飲のための広いカウンターがあり、おすすめ新茶をゆっくりと味わうことができます。深い旨味がクセになる「しゃん」や「天下一」、あと味の清涼感で印象的な「うぬぼれ」など、人気ブレンドの新茶を愉しめるのは今の時期のみ。どれにしようか迷ったらカウンター越しに気軽に相談できるのもうれしいですね。また個性的なネーミングやセンスのあるパッケージは、銀座のちょっとした手土産としても喜んでもらえるはず。日本ならではの季節の歓び、銀座で新茶をご一服しませんか。
うおがし銘茶を代表するブレンド煎茶「しゃん」は、ドイツ語で美しいという意味。「茶・銀座」限定パッケージ(写真左)を銀座土産に。しゃん(250g)/3,240円(*左は茶・銀座限定品・右は定番品)
五種類のお茶が入ったカラフルな「茶 ちゃ CHA」。飲み比べやプチギフトにどうぞ。 茶 ちゃ CHA/864円 Photo by © UOGASHI-MEICHA.
「茶・銀座」はサロンやギャラリーを併設。お茶のワークショップやイベントなどを開催。 Photo by © UOGASHI-MEICHA.
掲載情報は2022年5月のものとなります。
■DATA■
うおがし銘茶
住所 東京都中央区銀座5-5-6
電話番号 03-3571-1211
営業時間 11:00~18:00
定休日 日・月曜
営業時間・定休日は状況にあわせて急な変更も。お出掛けの際はHPやお電話などにてご確認を。
うおがし銘茶