もっと知りたい時計の話 Vol.97
さまざまな時計、その素晴らしい機能や仕組み、その時計が生まれた歴史、時計が測る時間、この世界の時間などについて、もっと知って楽しんで頂きたい。 日新堂のそんな想いを込めてお届けするのがこの「もっと知りたい、時計の話」です。
時計は、大人はもちろん子どもにとってもいちばん身近な精密機械。このコラムの前回では「時計の読み方」を、子どもたちが学校でどのように学ぶかについてお伝えしました。
「時計の読み方」を知った子どもたちの中には、時計そのものに興味を持つ子が少なからずいます。また自分の時計が欲しい、自分の手で時計を作ってみたいという子も。そんな子どもとその保護者のみなさんにぜひオススメしたいのが、時計メーカーが定期的に、また夏休みに行っている「時計作り教室」への参加です。
東京・銀座にあるセイコーグループの時計博物館「セイコーミュージアム銀座」では、「時育(ときいく) セイコー次世代育成活動」の一環として「わくわく時計教室」という名前で「ウオッチ組立編」「お絵描きクロック編」というふたつの子ども向けの時計教室が定期的に開催されています。

「ウオッチ組立編」(写真左)と「お絵描きクロック編」でがんばる子どもたち
「ウオッチ組立編」は、小学3年生~小学6年生の小学生1名とその保護者1名が対象で、毎回10組の定員制。時計の種類と仕組みをセイコーの技術者から説明を受けてから、クォーツ式腕時計の作成(組立)キットを使って1個の腕時計を、保護者が手伝いながら組み立てます。参加費はミュージアムオリジナルの腕時計のキット代4500円(税込)。「子どもひとりにキット1つ」で行う教室なので、兄弟姉妹などで子どもふたり+保護者1名で参加したい場合は、子どもそれぞれの申し込み、つまり2組での申し込みが必要です。
そして「お絵描きクロック編」は5歳から8歳の子どもとその保護者1名が対象の時計教室。こちらは毎回6組の定員制で、子どもたちが自分の手でクロックの大きな文字板に自由に絵を描いて針を取り付け、ケースに入れて“世界にたったひとつのオリジナルクロック”を作るという内容です。参加費はクロック部品キット(文字板・機械体・針・枠・カバー・電池)のキット代4500円。こちらも「子どもひとりにキット1つ」で行う教室なので、兄弟姉妹などで子どもふたり+保護者1名で参加したい場合は、子どもそれぞれの申し込み、つまり2組での申し込みが必要です。ただ、どちらも小さな子や他の家族の同伴はできません。確かに集中できないと、時計を組み立てるという細かな作業はできませんよね。
申し込みはウオッチ編もクロック編もセイコーミュージアム銀座のトップページ(下記)の中ほどにある「EVENT」のところに掲載されている「わくわく時計教室(ウオッチ組立編、お絵描きクロック編)開催のお知らせ」をクリックして、その告知ページへ。そしてアクセス可能な専用サイトから申し込みを行います。毎回人気で満員のことが多いようですが、キャンセル待ちもできますし、キャンセル待ちのフォームから登録すればこの先の開催日もメールでお知らせが届きます。
セイコーミュージアム銀座のトップページ
ところで、セイコーミュージアム 銀座はなぜこの「わくわく時計教室」を運営しているのでしょうか。今回、ミュージアムから以下のメッセージを頂きました。
現代では、あたりまえに存在する「正確な時間」を知る方法を作りあげた人類の知恵を「学び」、時と時計の面白さを、技術や役割、職人の技を実際に体験しながら「知り」、そして、豊かな未来の時を実現する方法を自ら考え、周囲と協力して「作る」ことの大切さを、楽しんで感じ取ってもらうことを願い、「わくわく時計教室」を運営しています。お子さんが真剣に時計作りに取り組む様子を見守ったり、時に一緒に作ったりできますし、時計教室終了後は、予約なしで館内をご見学いただけます。親子で「時と時計」について学ぶ一日をお過ごしになってはいかがでしょうか?(セイコーミュージアム銀座)
一方、シチズン時計も、4年前から夏休みに東京・西東京市にある本社内の「シチズンミュージアム」で「-親子で参加- シチズン時計組立教室」を開催しています。

シチズンの時計技術者に指導を受けながら時計を組み立てる
今年の開催日は2026年7月27日(月)、28日(火)、29日(水)の3日間。こちらは小学校4年生〜6年生までの児童とその保護者が対象で、応募フォーム(下記)から申し込んだ人の中から1日10組が招待され(応募者多数の場合は抽選)、ミュージアムの見学や、シチズンの時計技術者の指導を受けての腕時計の心臓部であるムーブメント(クォーツ式のCal.2035)の組立体験、さらに文字板に自由に絵を描いて世界に一つだけのオリジナル腕時計を作るなど、親子で楽しみながら時計について学ぶことができます。なお「シチズンミュージアム」は一般非公開なので、この時計教室はミュージアムの展示を観ることができる貴重な機会でもあります。
時計組立教室 募集要項 2026 応募フォーム
この「-親子で参加- シチズン時計組立教室」を主催するシチズン時計CSR室からも、以下のメッセージを頂いています。
腕時計をより身近に感じていただき、シチズンの歴史に触れながら時計の組み立てを体験していただきたいという思いから始まったこの教室も、今年で4年目を迎えます。初めての組み立ては少し難しく感じるかもしれませんが、ご自身で組み立てた時計が動き出す瞬間には、ひとしおの感動を味わえることでしょう。たくさんのご応募をお待ちしております。
小学生なら夏休みの自由研究にもなる「時計作り教室」。対象年令のお子さんをお持ちの方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょう。